先日、知り合いのシロアリ業者の方と検査現場で出会って、話をさせて頂きました。彼曰く、空き家物件のシロアリ調査は、5分～10分位で終わらせますとのこと。なぜなら、会社側が次から次へとシロアリ検査の予定を組んでくるので、1現場あたり、5分～10分位で終わらせないと、次の検査現場の約束時間に間に合わないとのことです。もちろん、依頼者が立ち会っていたり、居住中の物件に関しては、さすがに、ある程度の時間をかけて、見るとのことです。僕自身も床下を潜って、シロアリや設備配管、構造の検査をする時がありますが、5分～10分では、終わりませんし、もし、シロアリだけの検査をするとしても、隅々までみると、とてもじゃないですけど、その時間では、無理です。だから、時々、不動産会社による売主側の検査でシロアリ検査をして、シロアリは問題なし！っていうことだったのに、買主さんが引渡を受けた後にシロアリが発生して問題になっている住宅もあります。また、新築の建売住宅の防蟻工事でも、工程に無理がある現場では、大工さんに邪魔だ！と言われ、実質、防蟻工事もほとんどせず、現場に防蟻工事済みのシールだけ貼る場合もあったそうです。もちろん、そういうことは、現場監督さんも知りませんし、施工会社も知りません。どうしても、会社が利益優先になって、日程や工程に無理が生じてくると、様々なところでひずみがでてきます。それが結果的に、買主様にとって、不利益になるのです。ですので、戸建て住宅を購入する時に、安心感を得るために床下の調査はおすすめ致します。
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