最近、様々な検査機関や検査会社から、DMやメールで、弊社のホームインスペクターをしませんか?という案内がきます。4月から、宅建業法が改正されたため、既存住宅状況調査ができる技術者を募集されている会社が多いみたいです。その募集内容を見てみると、「主婦の方大歓迎!」「空いた時間で簡単にできる!」「高収入のアルバイト!」「高齢者の方歓迎!」っていう文字が並んでいます。また、条件欄を見てみると、その会社の所属建築士になる必要があるとのこと。つまり、設計事務所を経営している人や設計事務所等に勤めている人は、当然ながら対象外です。中古住宅の既存住宅状況調査は、建築士であり、既存住宅状況調査講習終了者でなければできません。つまり、現在どこにも所属していない資格だけをもった建築士を探しておられるのです。それらの会社や検査機関は、今まで不動産業者さんだけに営業をしていた会社です。そのため、売主様よりの検査会社や検査機関です。また、検査に関しては、上記の募集広告を見る限り、検査員のレベルが一定水準に満たない可能性が高いです。現状、そういう状況ですので、中古住宅を購入を希望される方は、できたら、自分達で検査会社やホームインスペクターを見つけた方が、第三者性、中立性、客観性、真実性の高い、検査結果報告書で、その家の購入の可否を判断することができると思います。