新築マンションの現場の内情

12月から3月までは、新築マンションの引渡しのシーズンのため、内覧会同行の依頼が増えます。そこで、昔、新築マンションの検査業務に携わった時期があったので、その時の裏側の話をさせていただきます。通常、ゼネコン(施工会社)さんによるお部屋の検査(チェック)は、3回位しています。照明やコンセント等の位置や仕様通リかのチェック、設備機器や床や壁の色が仕様通りかのチェック仕上がった時にキズや不具合がないかのチェックです。また、別に、浴槽などに水漏れがないかのチェックも行われます。その後に、ディベロッパーさんによる事業主検査が行われ、不具合がでればそのたびに修正を行って、内覧会に備えるわけですが・・・。通常で、あれば、新築マンションに関しては大きな問題がでてくる可能性は低いですが・・・・。やっぱり、問題が出るときは、出てくるのです。なぜかと言いますと、まず、職人さんのレベルが一定でないということ。例えば、お部屋ごとによって、施工する職人さんは違います。例えば、クロス屋さんは、LDKと洋室は違う人が施工している場合が結構多いです。実際にクロス屋さんに聞いた話ですが、大きな部屋は、熟練した自分がして、小さな部屋は、自分の弟子の新人の職人に試しにさせることなどは、よくあることみたいです。また、検査員(チェック)の人も、同じ人が全部のお部屋をするわけではありません。チェックになれていない人や建築のことも知らない人(アルバイトの方も結構います)もいるので、お部屋によって、当たりはずれがでてきます。また、実際にあった話ですが、ある現場のチェックシートや道具などをゼネコンの人がまとめて、職人さんの休憩室に置いていたら、いつの間にか紛失してなくなっていたので、途中から、ゼネコン側の検査ができない状態で、事業主さんの検査を受けたこともありました。また、デベロッパー(事業主)の検査員さんも何人もおられますので、人によって、凄く細かい人、おおざっぱな人など、お部屋によって当たりはずれが出てくるのです。だから、同じマンションでも、お部屋の仕上がり状態は、各部屋均一でなく、当たりハズレがでてくるのが、新築マンションなのです。

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